平成25年度は、岡山市内の中学校2校において、部活動や授業で画像検索のシステムを使い、オリエント美術館の収蔵品情報を活用していただくことができました。その実践事例を掲載します。
平成25年8月26日に行われた「岡山県中学校教育研究会岡山支部 美術部会 夏期研修会」において、終了後に時間を割いていただき、美術ご担当の先生方に、「オリエント美術館所蔵資料から学べること」について説明を行いました。同時に収蔵品情報の学校授業・部活動への活用のご協力をお願いしました。また、画像検索システムのデモを実施し、画像検索のシステム機能や整備予定についての説明を行いました。説明終了後にはアンケートに記入していただき、収蔵品および収蔵品情報の活用のあり方や、提供するシステムの機能のご要望など、多くの貴重なご意見をいただきました。
中学校教育研究会美術部会での説明の様子
岡山市立芳田中学校にご協力いただいて、美術部の活動でシステムを活用することとなりました。収蔵品の色や形を写しとったり、ヒントやアイデアを発見し、粘土を使った作品を制作する活動です。収蔵品の画像検索のデモシステムが作動するパソコン2台を、美術部で使っていただき、平成25年11月28日に、実際に収蔵品情報を活用した作品制作の現場を訪問しました。

教室全体のようすです。当日は12名の美術部員が活動していました。

交代で2台のパソコンを使って、興味深い収蔵品を検索します。おもしろい形、かわいいい物、きれいな壺などいろいろな作品があり、どれにしようか迷っている様子です。

選んだ作品を元に、スケッチ用シートにアイデアスケッチします。

いよいよ作品制作にとりかかります。先生が先に粘土をこねて下さっています。各自スケッチを元に粘土で作品を制作します。とにかくワイワイガヤガヤとにぎやか。細部はシステムで再度確認します。

本日の制作はこれで終了。わずか1時間半でここまで出来上がりました!!

とにかく生徒のみなさんが楽しそうに制作しているのが印象的でした。「ウシ」や「女性像」などの作品が「カワイイ」「変わった形」などと人気でした。制作した作品は乾燥させて、後日窯で焼き上げて、完成しました。完成した作品は、平成26年1月29日から開催された、第21回岡山市中学校美術展に出展されました。
平成26年1月29日から2月2日までに開催された、第21回岡山市中学校美術展に出展された様子をご紹介します。


なお、これらの作品は、岡山市立オリエント美術館の特別展示コーナーに展示する予定です。
岡山市立後楽館中学校にご協力いただいて、美術の授業で活用することとなりました。収蔵品を参考にスケッチして、自分なりに考えたデザインのアイデアを描き、粘土でお皿や笛などの作品を制作する授業です。収蔵品の画像検索のデモシステムが作動するパソコン1台を、美術室で使っていただき、平成25年12月20日に、実際に収蔵品情報を参照して作品を制作する授業を行いました。当日は、50分授業を2コマ、1クラスずつ実施しました。授業の冒頭、オリエント美術館学芸員からオリエントの美術品の背景や魅力についての講義を行い、その後に作品制作を行いました。

講義中のようすです。1クラス約40名の生徒のみなさんが聴講してくれました。

最初のクラスは既にアイデアスケッチを終えており、粘土制作にとりかかっています。みなさんとても楽しみながら制作しています。
自分がアイデアスケッチした時に参考にした作品を、もう一度探し出して見るために、みなさんプロジェターの前に集まってきました。

自分だけのデザインの作品が完成しそうです。

2つ目のクラスは、今日からアイデアスケッチを始めます。1つ目のクラスと同様に、まず学芸員からオリエントの美術品の背景や魅力についての講義を行い、その後にアイデアスケッチを行いました。

このクラスも大変熱心な生徒が多く、大勢の人がパソコンに集まって検索画面を操作したり、作品についての説明に聞き入ってくれました。エジプトの神の名前を良く知っているので理由を尋ねたところ、某有名カードゲームにキャラクターとして出てくるそうです。意外なところでオリエントとの関わりがあるようです。

アイデアスケッチを終えて、この日の美術の授業は終了しました。